磁器は陶器よりガラス質を多く含みます。
何が違うかというと、ガラス質になるほど、素地が水を吸いにくくなります。
ガラスが素地の中の穴の連結を閉ざすようになるからです。
ほとんど吸水率が0%です。
半分以上がガラス質になっているので光を通します。
焼きしまっているので叩くとチンチンと澄んだ音がします。
磁器は、熱しやすく冷めやすい (熱伝導率が高い)です。
磁器は、その白さが重要です。
基本的に、釉薬は透明釉です。
白さがあって、初めて顔料のデザインがきれいに発色します。
そして、その透光性も重要になることがあります。
陶器は、もともと自然原料である陶器用粘土を主体に使いますので、鉄分が磁器よりは多く含まれ色が付くのが普通です。
陶器は、熱しにくく冷めにくい (熱伝導率が低い)です。
10%近く吸水率を持つ事もあります。
釉薬のかかっていない部分はもちろん
貫入(かんにゅう---釉薬と土との収縮率の違いから釉薬にヒビがはいったやきもので意図的に行い模様としているものもある)が入っている焼き物は
特に吸水性が高くなります。
陶器素地は、穴ぼこだらけです。 ガラス量が少ないので光を通しません。
磁器より鈍い音となります。
陶器は白さで勝負しません。釉薬も色釉が主体です。
素地の色が表面に影響してしまう場合は、化粧土をかけて白くしてから色を付けたりします。
陶器は、素地が水を吸うので、良く乾燥してから保管しないと、最悪の場合
カビが発生したりすることがあるので注意が必要です。